「男性更年期障害」を知っていますか?パートナーに訪れる不調を知り、一緒に乗り越えるための知識
年齢を重ねるにつれて女性同士で話題に上ることも多い「更年期」の症状。実は男性にも更年期が訪れ、症状で悩む人が多いことをご存じでしょうか。男性更年期について知り、パートナーの健康への理解を深めていきましょう。
年齢を重ねるにつれて女性同士で話題に上ることも多い「更年期」の症状。実は男性にも更年期が訪れ、症状で悩む人が多いことをご存じでしょうか。「最近夫がなんだか元気がない」「性生活が途絶えてしまった」など、ふとしたときに感じるパートナーの変化。男性更年期について知り、パートナーの健康への理解を深めていきましょう。
目次
男性更年期とは?
男性更年期の症状とは?
男性更年期の対策
男性更年期症状・障害の通院率
男性更年期外来を設けているDクリニック
男性更年期のパートナーとの向き合い方
男性更年期とは?
男性更年期障害は男性ホルモンの「テストステロン」の減少が引き起こす様々な心身の不調のことをいいます。
女性の更年期は閉経を挟んだ前後の約10年間を指します。女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が急激に減少し、様々な更年期障害の症状を引き起こします。
一方、男性更年期障害に関わる男性ホルモンのテストステロンは20代をピークに緩やかに下降していきます。30代になり結婚や子供を持つなど環境が変化したり、40代、50代となって管理職に昇進するなどストレスが加わったりすると男性ホルモン分泌能力が落ち、様々な症状を引き起こすことがあります。
男性更年期の症状とは?
男性更年期の症状は・身体的症状・精神的症状・性機能症状の3つがあります。
身体的症状
① 疲労感や倦怠感
日常的に疲れやすく、エネルギーが不足していると感じることが多くなります。
② 筋力低下
筋肉量が減少し、運動能力が低下します。特に、軽い運動でも疲れを感じやすくなります。
③ 体重増加
特に内臓脂肪が増加しやすく、肥満のリスクが高まります。
④ 睡眠障害
不眠や寝つきの悪さ、夜中に目が覚めることが増えることがあります。
⑤ ほてりや多汗
体温調節が乱れ、急に熱くなったり、汗をかきやすくなることがあります。
精神的症状
① うつ症状
気分が落ち込み、無気力感や興味の喪失が見られることがあります。
② イライラや不安感
些細なことでイライラしたり、不安を感じることが増えます。
③ 集中力の低下
注意力が散漫になり、仕事や日常生活において集中しづらくなることがあります。
④ 記憶力の低下
短期記憶が衰えることがあり、物事を思い出すのが難しくなることがあります。
性機能的症状
① 性欲の低下
男性更年期障害の最も一般的な症状の一つは、性的欲求(リビドー)の減少です。
テストステロンの低下は、性欲を直接的に減少させる要因となります。
② 勃起不全(ED)
テストステロンの不足は、勃起機能にも影響を及ぼします。勃起の頻度や質が低下し、勃起不全を引き起こすことがあります。これは、「テストステロン」が血流や神経機能に重要な役割を果たしているためです。
女性更年期の症状は閉経前後で強く生じることが多いのですが、男性更年期の症状は徐々に現れてくるため、なかなか自覚できないことがあります。不調を感じたらなるべく早く対策したいところです。
男性更年期の対策
男性更年期の症状を抑えるために日常的にできる対策をいくつか挙げます。
① 定期的な運動
筋力トレーニングや有酸素運動を取り入れることで、テストステロンの分泌を促進し、体力や精神的な安定を図ることができます。
② バランスの取れた食事
亜鉛やビタミンDを多く含む食品(牡蠣、牛肉、サケ、卵など)を積極的に摂取することが推奨されます。
③ 十分な睡眠
規則正しい生活リズムを保ち、7〜8時間の睡眠を確保することが、ホルモンバランスを整えるために重要です。
④ 人との交流
男性更年期障害の症状には抑うつや不安が含まれることが多いため、他者とのつながりが心の健康に寄与します。
男性更年期症状・障害の通院率
厚生労働省が発表した「更年期症状・障害に関する意識調査」によると、更年期症状を自覚し始めた男性のうち、医療機関受診をしていない方は40代で 86.6%、50代で 86.5%という結果になり、症状を自覚してもなかなか通院に結び付いていない現状があります。
男性更年期障害の症状が悪化すると、深刻な病気を発症する可能性もあるため、なるべく早い段階での通院が望まれます。
泌尿器科等で受診できる他、先進的な治療が受けられるクリニックで万全なサポートをしてもらう方法があります。
参考:「更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要)」
https://www.mhlw.go.jp/content/000969136.pdf
男性更年期外来を設けているDクリニック
東京では丸の内にある東京院と新宿院、さらに札幌・名古屋・大阪・福岡の計6院を展開しているDクリニック。日本初の男性発毛総合クリニックとして1999年に開院し、現在では320万人の治療実績があるクリニックです。
テストステロンに着目して研究を重ね、テストステロンが関係する男性更年期障害の診療を行ってきました。
Dクリニック東京とDクリニック大阪に男性更年期外来があり、Dクリニック新宿、札幌、名古屋においても男性更年期外来が設けられる予定です。
Dクリニックでは、男性更年期障害の疑いがある方へ男性ホルモン検査を行っています。
医師の問診およびテストステロン値測定を含む血液検査により、男性更年期障害による心身と性の不調のリスクを明らかにします。(血液検査に加えて体組成測定やPWV検査、超音波骨密度検査など精密な項目を診断するプレミアムプランもあります)
検査結果を踏まえて、各患者にあった治療法で適切に治療していきます。
Dクリニックで実施している治療についていくつか見ていきましょう。
① ホルモン補充療法
男性ホルモン検査をして男性ホルモンの低下が見られる場合、ホルモン補充療法があります。Dクリニックで取り扱っている男性ホルモン注射は「エナルモンデポー注射」です。
注射に抵抗のある方や、手軽に男性ホルモンを補いたい方には注射よりも吸収が穏やかですが負担の少ない塗布剤「テストステロンクリーム」もあります。症状やお悩み、ご希望に合わせて適した男性ホルモン補充療法が受けられます。
② ED衝撃波治療「RENOVA(レノーヴァ)
DクリニックではEDの根本原因にアプローチする「RENOVA」による治療が受けられます。
「RENOVA」は泌尿器科の分野で先進的な技術を持つイスラエルのダイレックス社が開発した、ED(勃起不全・勃起障害)の根本治療を目指す医療機器です。ダイレックス社は世界70カ国以上をサポートし10万人以上の治療実績を誇っています。
日本では認可されていない治療機器ですが、海外ではED治療のガイドラインに記載されているED治療の第一選択に想起される治療機器です。
男性器に衝撃波を当てることで、男性器の海綿体(勃起時に血液を溜める組織)を揺すり、刺激します。
海綿体への刺激で細胞増殖因子が放出され男性器内に新たな血管が生成されます。血管が新生されることでEDの原因の一つである血流を改善します。
③ 内服薬「エレマックス」
男性更年期の治療薬の一つとして、Dクリニックが独自に開発した男性更年期障害の症状改善を目的とする治療薬が「エレマックス」です。
エレマックスには、ED治療薬として知られるタダラフィルが低用量で含まれています。
継続的な服用により、動脈硬化の予防や長期的な健康維持が期待できます。
さらに、エレマックスに含まれるトンカットアリの成分はテストステロン値を高め、疲労回復や免疫力の向上にも効果的です。