松島勇之介が心の闇をさらけ出した初の写真集『トワイライト』の発売を記念して、5月18日(土)にイベントが開催されました。イベントの前に行われた会見に松島勇之介が登場し、彼自身の思いと写真集の制作過程について語りました。
待望の1st写真集『トワイライト』は、5月10日に東京ニュース通信社から発売されました。ミュージカル『刀剣乱舞』や『新テニスの王子様』、演劇調異譚「xxxHOLiC」など人気作品に出演してきた松島勇之介にとって、初めての写真集となります。本作品は、松島の心の暗部に焦点を当て、さまざまな心意的負荷をかけながらそのすべてを暴露するというチャレンジングなコンセプトで制作されました。
会見に登場した松島は、写真集制作の経緯について「初めての写真集ということで、どういうものにするかという段階で、僕を応援してくださる皆さんが思っている『元気で明るくて、太陽のような人だよね』というイメージで進めるか悩みました。けれど、光がある部分には必ず影もあると自分では思っていて、僕が自分で自分を見つめ直すと、影のほうが大きかったりするのです。そういう心の深い部分を今回の写真集で全部詰め込みたいと話しました」と語りました。
完成した写真集を手にした感想については、「自分の写真集というのはすごく変な感じもしますが、自画自賛になってしまうんですけれど、ページを開くのが楽しみになる、1冊で一つの物語を表しているような写真集になっていると思います」と述べ、「この写真集は『松島勇之介の初めての写真集はこれだ』と自信を持って皆様にお届けできる1冊になりました」と胸を張りました。
お気に入りのカットについて尋ねられると、松島はオールホワイトな衣装を身にまとい、力強くこちらを見つめる1枚をセレクトしました。「このカットは、いわば松島勇之介の影の部分、負の部分を捉えたショットです。冷たい湖に真っ白な衣装で入り、汚れていく。しかし、この衣装はとても高価で、自分では手を出せない金額なんです(笑)。泥水をかけて自分を汚し、ジャケットの肩を火で燃やすことまでしました。美しいものと汚れたものが隣り合うというテーマが表現されていて、お気に入りです」と話しました。
さらに、水中で叫んでいるカットについては「寒すぎて本気で叫んでいるんですよね(笑)。魂がすごくこもっていると思います」と撮影の裏話を披露しました。「役としてではなく、松島勇之介として、見せたことのない新しい自分を出せました」と撮影を振り返りました。
新しい自分をファンに見せることについての不安も語った松島。「輝いている自分の姿を見たいと思うファンが多い中で、情けない部分や弱い部分をさらけ出すことで応援してくれるのか心配でした。しかし、ファンから『裏側の弱い部分を見たからこそ、なおさら応援したい』と言っていただけて、本当に愛されていると感じました」と感謝の意を表しました。
タイトル『トワイライト』については、「太陽が昇り始めると同時に差し込む柔らかい日の光とともに影があるという意味が込められています。シンプルで一番しっくりきました」と語り、このタイトルが写真集のテーマを象徴していると説明しました。
写真集に点数をつけるならと聞かれ、「150点でお願いします!最高の仕上がりです!」とはにかむ松島に、会場は笑いに包まれました。
今後の俳優としての抱負については、「今回の写真集で守っていたものをすべてとっぱらって皆様にお届けできたので、今後も自分をさらけ出して挑戦を続けたい」と語りました。「写真集の最後のページに書いた思いが今の僕の全てです」と熱いメッセージを伝えました。
また、日常での好きなことについては「古着を買いに行っています。誰かが着たもので、誰かの人生を着ている気持ちになります。古着が価値を持つように、自分も新しい価値を見つけていきたいです」と笑みを浮かべました。
最後に、「これまで応援してくださった皆様は、より深く僕の側面を見ていただけると思いますし、新たに僕を知った方にも『松島勇之介とはこれだ』という1冊になりました。ぜひ手に取ってご覧ください」とファンへ温かなメッセージを送り、会見を締めくくりました。