グラフィック社より、書籍『夢幻の動物事典 魔法の生きものか、それとも悪魔か』が2024年7月に発売されます。本書は、大好評の「ひみつの本棚シリーズ」の第6弾として、古代から現代まで、人々を魅了してきた動物たちの神秘的な伝説とエピソードを紹介する一冊です。
本書では、蜘蛛、イタチ、牡ヤギ、鹿、猫、コウモリ、馬、犬、フクロウ、カラス、ヒキガエル、竜、ハリネズミ、ヤツガシラ、狼、クロウタドリ、ネズミ、狐、火トカゲ、蛇など、様々な動物たちの不思議な物語が展開されます。これらの動物たちは、実在するものでありながら、古代の人々にとって神聖視されたり、忌み嫌われたりしてきました。科学が発展する以前の人々が、動物たちとどのように接し、その存在をどのように捉えていたのか、本書を通して垣間見ることができます。
動物の生態を記した事典のような内容でありながらも、人間の理解を超えた存在への畏怖や、その存在を信じようとする人間の滑稽さを描いた、不思議な魅力に溢れた一冊となっています。未知なる世界や神話、伝承、魔法、呪いなどに興味がある方、動物やレトロで神秘的なイラストを愛する方におすすめです。
「ひみつの本棚シリーズ」は、手のひらよりも少し大きいサイズ感(170×115mm)、クッションのようなふわふわ表紙、華やかな金で彩られたページの縁など、美しい佇まいの造本が特徴です。ちょっとした贈り物やクリスマスギフトにも最適なシリーズとなっています。本書は、『魅惑の蘭事典』『神秘のユニコーン事典』『禁断の毒草事典』『月夜の黒猫事典』『魔女の秘薬事典』に続く、待望の第6弾です。
本書の著者は、作家でありアーティストのドゥニーズ・クロール=テルツァーギ氏。動物をこよなく愛し、人間の集団的記憶の探求に情熱を注いでいる、多才な人物です。本を書くだけでなく、絵画、コラージュ、リトグラフなど、様々なメディアを通じて創作活動を展開しています。
『夢幻の動物事典』は、科学が発展した現代においても、私たちを魅了する動物たちの神秘的な魅力を再認識させてくれる、貴重な一冊と言えるでしょう。
「ひみつの本棚シリーズ」は、美しい装丁と興味深い内容で、毎回話題となるシリーズですが、今回の『夢幻の動物事典』も期待を裏切らない内容でした。
動物を題材とした本は数多く存在しますが、本書は単なる動物の生態や飼育方法を紹介するものではありません。古代の人々が動物に抱いていた畏敬の念や、その存在に対する様々な解釈、そして動物にまつわる数々の伝説やエピソードが、興味深く、かつ読みやすくまとめられています。
特に印象的だったのは、動物たちが単なる生物ではなく、人間の想像力によって神聖視されたり、悪魔化されたりしてきたという事実です。現代では科学によって、多くの動物の生態が解明され、神秘性は薄れてしまったように感じます。しかし、本書を読むことで、古代の人々が動物に抱いていた畏敬の念や、その存在に対する多様な解釈を改めて認識することができました。
また、本書は美しいイラストや写真も豊富で、見ているだけでも楽しい一冊です。動物好きはもちろん、神話や伝承に興味がある方、レトロな雰囲気のイラストが好きな方にもおすすめです。
「ひみつの本棚シリーズ」は、その美しい装丁と、手のひらに収まるコンパクトなサイズ感も魅力です。贈り物にも最適なので、動物好きの方へのプレゼントにもおすすめです。