京都の「いけず」文化を体験!ボードゲーム『京都人狼』で腹黒さを味わおう
京都の伝統文化「いけず」をテーマにしたボードゲーム『京都人狼』が誕生。プレイヤーは「素直な京都人」か「いけずな京都人」のどちらかになり、相手の言葉の裏に隠された本音を見抜くゲームだ。独特の京ことばや「本音カード」で、京都文化を遊びながら学べる。
京都の「いけず」文化を体験!ボードゲーム『京都人狼』で腹黒さを味わおう
京都の伝統文化である「いけず」をテーマにしたボードゲーム『京都人狼』が、2024年7月30日に発売された。このゲームは、プレイヤーが「素直な京都人」または「いけずな京都人」のどちらかになり、相手の言葉の裏に隠された本音を見抜くという、人狼ゲームをベースにしたユニークなゲームだ。
ゲームの目的は、他のプレイヤーの役割を推理し、自分と同じ陣営のプレイヤーを見つけることにある。プレイヤーは「本音カード」に従って、相手のプレイヤーを褒める言葉を選ぶが、中には「いけずな京都人」が紛れており、意地悪なことを言っている場合もある。相手が本当に褒めているのか、それとも「いけず」を込めているのかを見抜くことが重要となる。
『京都人狼』は、単なる人狼ゲームではなく、京都の文化に触れながら、コミュニケーション能力や観察力を養うことができるゲームだ。京都の言葉や文化を遊びながら学べるため、大人から子供まで楽しめる。
ゲームの特徴は以下の通りだ。
「いけず」を遊びながら実践できる: 参加者は京都人になりきって「よそさん」を褒めるが、中には「いけずな京都人」が紛れている。
「本音カード」: 参加者は「本音カード」に従って、相手を褒める言葉を決めなければならない。
「いけず例一覧」: 「いけず」の言い方がわからない人のために、京都系インフルエンサー「みえっぱりな京都人bot」が監修した「いけず例一覧」が用意されている。
「しがいり」: より高度なゲーム性を楽しむために、「滋賀人」を1人入れる応用編も用意されている。
『京都人狼』は、京都の文化に興味がある人、人狼ゲームが好きな人、コミュニケーション能力を向上させたい人に最適なゲームだ。
京都らしさにこだわったデザイン
『京都人狼』は、ゲームの内容だけでなく、デザインにも京都らしさが光る。パッケージには、平安時代から使われていた「変体仮名」を採用しており、京都の伝統文化を感じることができる。また、カードの裏面には、箔入りの伝統和紙を使用し、高級感を演出している。
さらに、カードの裏面は全て異なるデザインになっており、京都人の「裏表」を表現している。これらのデザインは、京都で63年の歴史を持つ有限会社修美社が担当しており、高い品質で仕上げられている。
関係者のメッセージ
『京都人狼』には、多くの関係者が携わっており、それぞれが京都への愛情とゲームへの熱い思いを語っている。
料理旅館「吉田山荘」女将 中村知古氏は、変体仮名について「京都が都であった時代から美しく残る変体仮名。書き手によって様々な字が使われ、どのような字が使われていたかを、今世読み解く面白さを味わいながら日々を過ごしております。」とコメントしている。
大西常商店 4代目女将 大西里枝氏は、「いけずは、京都人が培ってきたコミュニケーション術ですが、最初からいけずな人間など存在しません。いけずは経験を積むことで上達するものです。」とコメントしている。
* 有限会社修美社 代表取締役 山下昌毅氏は、「京都の文化を感じてもらえるよう、紙の提案から印刷、箔押しまで全てにこだわりました。」とコメントしている。
まとめ
『京都人狼』は、京都の「いけず文化」を遊びながら体験できる、ユニークなボードゲームだ。京都の伝統文化に触れたい人、人狼ゲームが好きな人、コミュニケーション能力を向上させたい人は、ぜひ遊んでみてほしい。
京都の「いけず」文化をテーマにしたボードゲーム『京都人狼』をプレイしてみた。正直、最初は「いけず」という言葉をテーマにしたゲームに、少し抵抗があった。京都の人に対して失礼な表現にならないか、ゲームを通して「いけず」が正当化されてしまうのではないかと不安を感じていたからだ。
しかし、実際にプレイしてみると、そのような心配は全く無用だった。むしろ、京都の文化に対する理解を深めることができ、とても楽しく遊ぶことができた。
ゲームのルールはシンプルで、人狼ゲームに似た要素がある。プレイヤーは「素直な京都人」または「いけずな京都人」のどちらかになり、相手の言葉の裏に隠された本音を見抜く。相手が本当に褒めているのか、それとも「いけず」を込めているのか、言葉の端々や表情から読み取っていく。
「いけず」という言葉は、一見、ネガティブな印象を受けるかもしれないが、実際には、相手への愛情や気遣いが込められていることが多い。例えば、「あんた、そんなもん着て、みっともないわ」という言葉は、一見、相手を傷つける言葉に聞こえるかもしれないが、実際には「もっとおしゃれな服を着たらいいのに」という、相手への愛情が込められている。
このゲームを通して、「いけず」という言葉の裏に隠された本音や、京都の人々のコミュニケーション文化について理解を深めることができた。また、普段なかなか意識しない言葉の裏にある意味や、相手の気持ちを読み取ることの大切さを学ぶことができた。
『京都人狼』は、単なるゲームではなく、京都の文化を学ぶためのツールでもある。ゲームを通して、京都の人々の文化や考え方、そして「いけず」という言葉の裏に隠された深い愛情に触れることができる。