皆さん、新しい読書体験はいかがですか?今月5月、世界最大級のオーディオブック及び音声コンテンツ制作・配信サービスであるAudible(オーディブル)は、2作品のオーディオファースト作品をリリースします。オーディオファースト作品とは、Audibleと出版社、著者が協力し、まずはオーディオブックとして音声で配信し、その後書籍として出版されるという新しい形式の作品です。今回は、芥川賞作家の金原ひとみさんと直木賞作家の大沢在昌さんが手掛けた新作が登場します。これは見逃せませんよ!
まず、5月17日に配信開始となったのは、金原ひとみさんの『ナチュラルボーンチキン』。45歳一人暮らしの女性、浜野文乃の無機質な日常と、その中での小さな冒険を描いたこの作品。金原さんは、「立ち止まったままの迷走、言語化できてしまう虚しさ、理解できてしまう道理。想像力を身につけ、物分かりがよくなり、泣くことも喚くこともできなくなった全ての大人たちに捧ぐ」とコメントしています。この作品はまさに、大人のための中年版『君たちはどう生きるか』といったところです。ナレーションは日笠陽子さんが担当し、彼女の声が文乃の感情をリアルに伝えてくれます。
続いて、5月24日に配信予定の大沢在昌さんの『夜刑事(ヨルデカ)』も見逃せません。ヴァンパイアウイルスに感染し、夜しか活動できなくなった刑事・岬田の孤独で過酷な生き様を描いたこの作品。大沢さんは、「オーディブル先行という企画に向け、新しいキャラクターを作ろうと思いたった。主人公は刑事。ある理由で夜しか活動できず、犯罪者だけでなく同じ警察官からも憎まれている」と語っています。岬田の捜査が、ナレーターの福山潤さんの声で息を吹き返し、その冷酷で悲しい世界に引き込まれてしまいます。
このように、音声に特化した作品は、読者に新たな体験を提供します。Audibleのシニアディレクター、コンテンツの宮川もとみさんは、「オーディオファースト作品は、『音声の可能性への挑戦』をコンセプトにした、出版社と著者とAudibleによる取り組みです。」と説明しています。2021年に始動したこのプロジェクトは、10作以上の作品が配信され、作家とナレーターのコラボレーションを生み出しています。ライフスタイルの変化に伴い、音声でストーリーを体験することは新たな読書形態となりつつあり、Audibleはその最前線でこの新しい体験を提供しています。
かつては文章でしか表現できなかった物語の魅力が、ナレーターの声を通じて、さらに深く、そして新しい形で心に届くようになりました。Audibleのオーディオファースト作品は、そんな音声の持つ可能性を最大限に引き出す取り組みです。この5月、ぜひその新しい体験をお試しください。
詳しくはAudibleの公式サイトでチェック!