「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈さん、婚活小説で新たな世界へ!『婚活マエストロ』10月25日発売
本屋大賞受賞作家・宮島未奈さんの待望の新作『婚活マエストロ』が10月25日に発売。40歳の三文ライターが婚活業界に足を踏み入れ、人生を変える出会いを果たす。結婚、人生、そして自分自身について考えさせられる、大人のための青春小説。
「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈さん、婚活小説で新たな世界へ!『婚活マエストロ』10月25日発売
成瀬は天下を取りにいくをKindleで読んで新作を待つ
「成瀬は天下を取りにいく」で2024年本屋大賞を受賞した宮島未奈さんの待望の新作『婚活マエストロ』が、10月25日に発売される。
本作は、40歳の三文ライター・猪名川健人が、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事の仕事を引き受けることから始まる。一見怪しげな会社、手作り感満載の婚活パーティー、そして謎めいた美女・鏡原奈緒子との出会い。猪名川は、婚活イベントを手伝ううちに、結婚に興味のなかった自分が、少しずつ「真面目に婚活するのも悪くない」と思い始めていく。
「婚活マエストロ」というタイトル通り、婚活業界の裏側や、結婚という人生の岐路に立つ人々のリアルな姿を、ユーモラスかつシリアスに描き出す。
宮島さんは、デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』で、現代社会における結婚観や恋愛観を描いたことで大きな反響を呼んだ。今回の『婚活マエストロ』では、さらに深く、結婚というテーマを掘り下げている。
「40歳まで自分の人生にあまり満足していなかった。小説を書き始めたことが、私の世界を変えてくれた」と語る宮島さん。自身の経験を基に、年齢を重ねても自分の人生を輝かせることができることを、力強く、そして優しく教えてくれる作品となっている。
『婚活マエストロ』は、婚活というテーマを扱っているにも関わらず、決して重苦しいものではない。むしろ、明るく軽快なタッチで、登場人物たちの日常を描いている。結婚や恋愛、人生について、深く考えさせられる作品でありながらも、どこかほっこりするような温かさを感じられるところが魅力だ。
宮島さんの作品は、常に現実と非現実が入り混じり、読者を不思議な世界へといざなう。本作でも、婚活という現実的なテーマを扱いながらも、どこかファンタジーを感じさせるような描写が散りばめられている。
「婚活」という言葉を聞くと、どうしても堅苦しいイメージを抱いてしまう人もいるだろう。しかし、本書を読めば、婚活とは、自分自身と向き合い、人生を豊かにするための、楽しいプロセスであることに気づくはずだ。
年齢を重ねても、新しい出会いを求めることは決して遅くはない。宮島さんの描く登場人物たちの姿を通して、自分自身の人生を見つめ直すきっかけを与えてくれる作品だ。