あきこ女王の秋にぴったりなおすすめ本、新たな京都の魅力発見!新装版『京都 ものがたりの道』
三笠宮家の彬子女王が、京都の街を散策しながら、道や街並みにまつわる歴史や文化、人々の暮らしなどを紹介する書籍『京都 ものがたりの道』が新装版で登場。オックスフォード大学で博士号を取得した女王が、京都の魅力を独自の視点で綴る珠玉のエッセイ集です。
彬子女王が綴る、新たな京都の魅力発見!新装版『京都 ものがたりの道』
三笠宮家の彬子女王が、京都の街を舞台に、その魅力を独自の視点で綴ったエッセイ集『京都 ものがたりの道』が、新装版として刊行されました。
彬子女王は、オックスフォード大学で日本美術コレクションの調査・研究に励み、女性皇族として初めて博士号を取得した人物です。京都産業大学日本文化研究所特別教授や國學院大學特別招聘教授なども務め、日本文化の継承にも尽力しています。
本書は、京都の街を「道」に焦点を当て、寺町通、四条通、河原町通など、歴史と文化が息づく道をたどりながら、その道にまつわる逸話や神社仏閣の歴史、人々の暮らしなどを紹介しています。
例えば、寺町通では、その歴史や周辺に建つ寺院、そしてそこに暮らす人々の様子などが描かれ、読者はまるで一緒に街を歩いているかのような感覚に陥ります。また、哲学の道や鴨川など、観光スポットとしても有名な場所も、彬子女王ならではの視点で切り取られています。
さらに、本書には京のまち歩きに役立つ地図や、「ちょっと寄り道」情報も掲載されており、実際に京都を訪れる際のガイドブックとしても活用できます。
新装版では、コロナ禍を経て、女王が京都の街に抱く思いを綴った「新装版 おわりに」が新たに収録されています。コロナ禍によって変化した京都の街の様子や、女王自身の心の変化など、興味深い内容となっています。
本書は、京都の街の歴史や文化、そして人々の暮らしを深く知りたい方、京都を訪れる予定がある方、また単に美しい文章を読みたい方におすすめの一冊です。彬子女王の温かく、そして知的な筆致によって、新たな京都の魅力を発見できることでしょう。
【本書の主な内容】
京都市街中心部の地図
京都市郊外の地図(愛宕、高雄、清滝、嵐山・嵯峨野など)
各通りの歴史や文化、人々の暮らし
京のまち歩きに役立つ情報
* 新装版 おわりに
【著者について】
彬子女王(あきこじょおう)
1981年、寛仁親王殿下の第一女子として誕生。学習院大学を卒業後、オックスフォード大学で日本美術コレクションの調査・研究に励み、女性皇族として初めて博士号を取得。京都産業大学日本文化研究所特別教授、國學院大學特別招聘教授などを兼任。2012年、子どもたちに日本文化を伝える団体「心游舎」を創設し、全国で活動している。著書に『赤と青のガウン オックスフォード留学記』(PHP文庫)、『日本美のこころ』『日本美のこころ 最後の職人ものがたり』(いずれも小学館)などがある。
彬子女王の新装版『京都 ものがたりの道』を読ませていただき、京都への理解が深まったとともに、新たな魅力を発見できたと感じました。
女王は、単に観光地を紹介するのではなく、それぞれの道にまつわる歴史や文化、そこに暮らす人々の暮らしなどを丁寧に描写しています。そのため、単なる観光ガイドブックとは異なり、まるで京都の街に溶け込んだかのような感覚で、その歴史と文化に浸ることができました。
特に印象的だったのは、女王の文章の美しさです。飾らない自然体な言葉遣いながらも、京都への深い愛情と敬意が感じられ、まるで優しい語り口で京都の歴史や文化を教えてもらっているような感覚でした。
また、本書には地図や「ちょっと寄り道」情報も掲載されているため、実際に京都を訪れる際のガイドブックとしても活用できそうです。女王が紹介している通りを実際に歩いてみたい、という気持ちにさせられました。
新装版に収録されている「新装版 おわりに」では、コロナ禍を経て変化した京都の街の様子や、女王自身の心の変化などが綴られています。コロナ禍によって観光客が激減した京都の街は、静けさの中に新たな魅力を見出していたことを知り、興味深く読みました。
本書は、京都の歴史や文化に興味がある方、京都を訪れる予定がある方、そして美しい文章を読みたい方におすすめです。彬子女王の優しい語り口と、京都への深い愛情が、読者の心を温かく包み込んでくれるでしょう。
私自身、本書を読んで、京都への興味がさらに深まりました。いつか本書を片手に、女王が紹介している通りをゆっくりと散策し、京都の歴史と文化にじっくりと触れてみたいと思っています。
さらに、本書は単なる観光ガイドブックにとどまらず、京都の文化や歴史、そして人々の暮らしについて深く理解を深めることができる貴重な一冊です。彬子女王の視点を通して、今まで気づかなかった京都の魅力を発見できること間違いありません。
女王の文章は、まるで静かな京都の街を散策しているような、穏やかな気持ちにさせてくれます。心穏やかに過ごしたい時、あるいは京都への旅行を計画している際に、手に取ってみていただけたら幸いです。