2024年07月25日更新
前田次郎 うみのまもの 関野吉晴

冒険と海の生き物の魅力が詰まった!切り絵絵本『うみの まもの』

絵本作家前田次郎氏が、探検家関野吉晴氏との壮大な冒険から生まれた切り絵絵本『うみの まもの』。東南アジアの海を舞台に、海の生き物と不思議な“まもの”の物語が、繊細な切り絵で表現されています。読み聞かせに最適な一冊です。

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冒険と海の生き物の魅力が詰まった!切り絵絵本『うみの まもの』

「うみの まもの」は、冒険家・前田次郎氏が、探検家関野吉晴氏と共にインドネシアから石垣島まで、手作りの舟で旅をした実体験をもとに創作された絵本です。東南アジアのスールー海で出会った漂海民バジョの暮らしや、インドネシアのマンダールに伝わる魔物の話、そしてサンゴ礁の海が干上がっていく様子など、実際に体験した壮大な冒険と、海の生き物、そして不思議な“まもの”との出会いが、繊細な切り絵で表現されています。

物語は、男の子が一人で舟に乗って、夕食をとりにいくところから始まります。彼は大きなうつぼやイカを捕まえ、家族のためにたくさんの獲物を持ち帰ります。しかし、獲物を取る度に、海の底にはぽっかりと白い穴があき、それが次第に奇妙な顔になっていくという、不思議な展開が繰り広げられます。

「うみの まもの」は、単なる海の冒険物語ではありません。海の豊かさ、そして自然と人間の共存、そして大切なものを守ることの大切さを、優しく語りかけてくれます。前田次郎氏の美しい切り絵は、子供たちの想像力を刺激し、海の神秘的な世界へと誘います。

また、本書は読み聞かせにも最適です。親子の会話や、子供たちの想像力を育むきっかけとなる一冊と言えるでしょう。夏休みの自由研究や読書感想文の題材としてもおすすめです。

さらに、本書は8月2日から15日まで、代官山蔦屋書店にて原画展が開催されます。前田次郎氏の繊細な切り絵を間近で鑑賞できる貴重な機会です。また、8月4日には、子供たちが自分だけの「うみの まもの」を作れるワークショップも開催されます。夏休みの思い出作りに、ぜひ足を運んでみてください。
「うみの まもの」は、単なる子供向けの絵本という枠を超えた、大人も楽しめる作品です。前田次郎氏の切り絵は、美しく繊細で、見ているだけで心が安らぎます。物語は、子供向けながらも、自然と人間の共存や、環境問題、そして大切なものを守ることなど、大人にとっても考えさせられるテーマが盛り込まれています。

冒険を通して、海の豊かさと脆さを同時に感じ、自然と人間の複雑な関係について考えさせられる、深い作品だと感じました。また、前田次郎氏が自身の冒険体験を元に、子供たちに海の素晴らしさや、自然と触れ合うことの大切さを伝えたいという気持ちが、作品全体から伝わってきます。

「うみの まもの」は、子供たちの想像力を刺激し、海の神秘的な世界へと誘うだけでなく、大人たちにとっても、自然や自分自身について考えるきっかけを与えてくれる作品と言えるでしょう。
出典:株式会社徳間書店
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まとめ作者