「うちの子、学校に行きたくないって言うんだけど、どうしたらいいんだろう…」
そんな悩みを抱える親御さんは少なくないのではないでしょうか。
2024年9月2日(月)に発売される書籍『学校に行けない子どもの気持ちと向き合う本 その子にあったオリジナルの未来を見つけよう』(著者:矢部裕貴)は、不登校に悩む子どもと親の双方に寄り添う一冊です。
著者の矢部裕貴氏は、親子問題専門の心理カウンセラーとして、15000人以上の親子カウンセリング経験を持つベテラン。子育てに悩むお母さんのためのオンラインコミュニティ「お母さんの学校」の校長も務めています。本書では、矢部氏が長年のカウンセリングを通して得た経験と知見を基に、不登校の背景にある子どもの心の状態や、親がどのように向き合えば良いのかを具体的に解説しています。
「学校に行けない子は、問題のある子ではありません。問題に直面している子です。」
本書の冒頭には、このような力強いメッセージが書かれています。矢部氏は、不登校は決して悪いことではなく、子どもが抱える問題や悩みに立ち向かうためのサインだと考えています。不登校という経験を通して、子どもは自身の才能や強みを見つける可能性も秘めていると、本書では説いています。
本書は、以下の5章で構成されています。
1章:不登校は悪いことじゃない
2章:子どもも親も悪くない
3章:学校に行けない子どもとの向き合い方
4章:子どもと明るい未来を目指す
5章:困難を乗り越えた後の「才能開花」
各章では、不登校の原因や、子どもの心の状態、親が取るべき具体的な行動などが詳細に解説されています。また、カウンセリング事例や、子どもとのコミュニケーション方法、将来への展望など、具体的なヒントが盛りだくさんです。
不登校は、子どもにとっても親にとっても大きな悩みです。しかし、本書を読めば、不登校に対する理解が深まり、子どもと向き合うための道筋が見えてくるでしょう。
本書を読んだ感想としては、不登校は決して悪いことではなく、子どもが成長するための貴重な機会になり得るという著者のメッセージが強く印象に残りました。不登校に悩む親御さんは、自分自身もつらい状況の中で、子どもに対しても冷静さを保つのが難しいと感じているかもしれません。しかし、本書では、親御さん自身の心のケアも大切だと説かれており、親御さんが安心して子どもと向き合えるように、具体的な方法も紹介されています。
また、不登校は、子どもが自分の才能や興味関心に気づくきっかけになるという視点も興味深かったです。本書では、カウンセリングを通して、子どもたちがそれぞれの才能を開花させていく様子が紹介されており、不登校が必ずしもネガティブな経験ではないことを示唆しています。
不登校に悩む親御さんにとって、本書は希望の光となるでしょう。子どもと向き合うための具体的な方法、そして、不登校という経験を通して子どもが成長していく可能性に気づかせてくれる一冊です。