2024年7月23日から9月2日まで、そごう美術館にて「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が開催されます。絵本作家として人気を博すヨシタケシンスケさんの初の大規模個展となる本展では、彼の創作活動の源泉を探る貴重な資料が展示されます。
展示されるのは、デビュー以前から描きためてきたスケッチ約2,500点、絵本原画、構想段階のアイデアスケッチ、学生時代の立体作品、そしてアトリエに保管されていた私物コレクションなど、約400点以上に及びます。
特に注目すべきは、1万枚を超えるスケッチの中から厳選された約2,500点の複製が公開される点です。これらのスケッチは、ヨシタケさんの「頭のなか」をのぞき見るような貴重な資料であり、彼の発想の豊かさを目の当たりにすることができます。
また、人気絵本『りんごかもしれない』や『つまんない つまんない』などの原画も展示され、絵本の世界を体感できる仕掛けが盛りだくさんです。大人も子供も楽しめる体験展示も用意されているので、ヨシタケさんの作品の世界にどっぷりと浸かりましょう。
さらに、ヨシタケさんがイラストレーターや造形作家として活躍していた時代の貴重な作品も展示されます。学生時代の立体作品や、アトリエに保管されていた私物コレクションを通して、彼の発想の源泉を探ります。
1990年代に制作された「カブリモノシリーズ」は、1997年にそごう横浜店9階市民フロアで展示されたもので、当時の作品の一部を本展でもご覧いただけます。
本展では、ヨシタケさんの作品の奥深さだけでなく、彼がこれまで歩んできた道のりも垣間見ることができます。彼の発想の源泉に触れることで、いつもの世界を少し違う視点で見ることができるかもしれません。
「ヨシタケシンスケ展かもしれない」は、大人も子供も楽しめる、まさに「かもしれない」の世界が広がる展覧会です。ぜひ足を運んで、ヨシタケシンスケさんの豊かな発想とユニークな世界観を体感してください。
ヨシタケシンスケ展は、彼の作品の魅力はもちろん、その発想の源泉に触れることができる貴重な機会です。膨大なスケッチや原画、立体作品などを通して、ヨシタケさんがどのように作品を生み出しているのか、そのプロセスを垣間見ることができました。
特に印象的だったのは、デビュー以前から描きためてきたスケッチの数々です。これらのスケッチは、彼の日常の観察眼や、豊かな想像力を物語っていました。何気ない日常の中に隠された面白さや不思議さを、独自の視点で捉え、それを作品へと昇華させていることが伝わってきました。
また、学生時代の立体作品や私物コレクションを通して、ヨシタケさんが多岐にわたる分野に興味を持ち、活動してきたことを知りました。彼の創作活動は、絵本作家としての活動だけに留まらず、様々な分野に影響を与えられていることを実感しました。
展覧会では、ヨシタケさんの作品だけでなく、彼の個性や魅力、そして創作に対する真摯な姿勢に触れることができました。彼の作品は、子供はもちろん、大人にとっても、新たな視点を与えてくれる力を持っていると感じました。
「ヨシタケシンスケ展かもしれない」は、単なる展覧会ではなく、ヨシタケシンスケという作家を深く理解するための旅でした。彼の作品を愛する人、そして新しい発見を求める人、すべての人にオススメしたい展覧会です。