2024年09月18日更新
水野英子 薔薇の舞踏会 トキワ荘

漫画家・水野英子 画業70周年記念!貴重な原画が多数展示される個展「薔薇の舞踏会」開催

トキワ荘の紅一点として知られる漫画家・水野英子氏の画業70周年を記念した個展「薔薇の舞踏会」が東京・有明で開催されます。初期作品から最新作まで、約200点以上の複製原画が展示され、水野氏の70年の軌跡をたどることができます。サイン会や舞踊パフォーマンスなど、ファン必見のイベントも多数開催予定!

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漫画家・水野英子 画業70周年記念!貴重な原画が多数展示される個展「薔薇の舞踏会」開催

漫画家・水野英子氏の画業70周年を記念した個展「薔薇の舞踏会」が、2024年9月28日(土)から10月14日(月・祝)まで、東京・有明のART SPACE SKY GALLERYで開催されます。

水野英子氏は、トキワ荘に居住した漫画家の紅一点として知られ、そのスケールの大きな作風から「女手塚」と呼ばれることもある漫画界の巨匠です。今回の個展では、初期作品から近年の作品まで、約200点以上の画稿が複製原稿で展示されます。さらに、ルジマトフへのオマージュ作品など、貴重な原画も展示される予定で、漫画ファンならずとも必見の内容となっています。

展示される作品の多くは、ピエゾグラフという高画質技術によって版画作品として複製され、当時の原稿を忠実に再現しています。これらの版画作品はすべて水野英子氏の直筆サイン入りで、展示販売も行われます。

個展では、水野氏の歴史を彩ってきた貴重な資料も展示され、各週末には作家来場イベントも開催されます。ファンにとっては、水野氏と直接交流できる貴重な機会となるでしょう。

【主なイベント】
・水野英子サイン会(9月28日、10月14日)
・舞踊「薔薇のワルツ」(10月6日)
・水野英子と青島広志によるギャラリートーク「その頃 私は」(10月12日)

サイン会は、会場で版画を購入した方、または会場で書籍を購入した方が対象となります。持ち込みの品へのサインは不可なので注意が必要です。舞踊「薔薇のワルツ」は、水野氏の作品にインスパイアされたパフォーマンスで、アートスタジオ萩谷京子現代舞踊研究所ジュニア部の少女たちがギャラリーで舞います。ギャラリートークでは、水野氏と音楽家・少女漫画研究家の青島広志氏が、水野氏の作品をテーマに語り合います。

水野英子氏は、1939年山口県下関市生まれ。小学3年生のときに手塚治虫氏の漫画「漫画大学」を見て漫画家を志し、「漫画少年」誌に投稿を続けました。14歳の時の投稿作品『赤毛の小馬』が手塚治虫氏の目に止まり、編集員・丸山昭氏に紹介されたことで、漫画家としての道を歩み始めます。1955年に「少女クラブ」でデビューし、1958年にはトキワ荘に入居。赤塚不二夫氏や石森章太郎(石ノ森章太郎)氏らと交流し、U・マイアというペンネームで合作も行っていました。

代表作には『星のたてごと』『白いトロイカ』『ハニー・ハニーのすてきな冒険』『ファイヤー!』などがあります。受賞歴も輝かしいもので、1970年に『ファイヤー!』で第15回小学館漫画賞を受賞、2010年には「すべての活動に対して」で第39回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞、2023年には「漫画文化を正しく伝える活動」に対して文化庁長官表彰を受賞しています。

今回の個展は、水野英子氏の70年にわたる漫画家人生を振り返る貴重な機会です。貴重な原画や資料、そして多彩なイベントを通じて、水野英子氏の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
水野英子氏の画業70周年記念個展「薔薇の舞踏会」は、単なる作品展示にとどまらず、漫画史における水野氏の重要な役割、そしてその創作への情熱を深く感じることができる素晴らしい機会でした。

トキワ荘という漫画史に名を残す場所で活躍した紅一点として、水野氏の功績は称賛に値します。展示された作品は、初期の力強いタッチから、近年における繊細な表現まで、水野氏の幅広い表現力を見ることができ、その進化を感じることができました。特に、複製原稿ではなく、貴重な原画が展示されていた点も、ファンにとっては嬉しい驚きでした。

複製原画も、ピエゾグラフという技術によって、当時の原稿の質感や筆致を忠実に再現しており、まるで水野氏がその場で描いているかのような錯覚に陥るほどでした。サイン入りの版画作品が展示販売されている点も、ファンにとっては嬉しいポイントでしょう。

イベントも充実しており、水野氏本人が来場するサイン会は、ファンにとって貴重な交流の機会となりました。また、水野氏の作品にインスパイアされた舞踊パフォーマンスは、作品の世界観を別の角度から体感できる、興味深い企画でした。水野氏と青島広志氏によるギャラリートークは、二人の親密な関係性と、作品に対する深い愛情を感じることができ、アットホームな雰囲気の中で、水野氏の創作の背景や当時の状況を知ることができました。

水野英子氏の作品は、少女漫画という枠を超え、普遍的なテーマや人間の感情を描いたものが多いと感じました。その作品群を通して、時代を超えて多くの人々に愛される理由が理解できたように思います。

今回の個展は、水野英子氏の作品に触れるだけでなく、漫画史の一端を垣間見ることができ、漫画文化の奥深さを改めて感じさせてくれるものでした。水野英子氏の今後の活躍にも期待が高まります。

個展を訪れた多くのファンが、水野英子氏の作品、そして漫画文化への愛情を再認識し、さらに深めたのではないでしょうか。水野英子氏の画業70周年を記念する「薔薇の舞踏会」は、まさに漫画ファンにとって、忘れられない貴重な体験となったことでしょう。

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まとめ作者