「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」が、2024年9月28日(土)から11月16日(土)まで、松坂屋美術館で開催されます。
本展では、1980年代のニューヨークを舞台に、地下鉄駅構内やストリートにアートを描き、社会へのメッセージを発信したキース・ヘリングの作品約150点が展示されます。
展示される作品は、ヘリングを有名にした「サブウェイ・ドローイング」シリーズから、6メートルの大型作品「スウィート・サタデー・ナイト」のための舞台セット、そして、最後の個展のために制作された「無題」など、彼の創作活動の全貌を垣間見ることができる貴重なコレクションです。
中でも注目すべきは、日本初公開となる作品の数々。ヘリングの初期作品から晩年の作品まで、多岐にわたる彼の作品を通して、彼の芸術への情熱、社会への鋭い批評、そして、未来への希望を感じることができます。
さらに、会場では、本展のためにデザインされたオリジナルグッズも販売されます。キャップ、ポーチ、ステッカー、ベイクドクッキー缶、グミなど、個性豊かなアイテムが揃っています。
本展は、ヘリングのアートを体感するだけでなく、彼の思想やメッセージに触れることができる貴重な機会です。ぜひ足を運んで、ヘリングの芸術の世界に触れてみてください。
見どころ
地下鉄アートの原点: ニューヨークの地下鉄駅構内でチョークで描いた「サブウェイ・ドローイング」シリーズ。警官に見つからないように素早く描き、地下鉄に乗って次の駅へと向かったというエピソードも展示されています。コミカルで想像力を刺激するイメージは、瞬く間にニューヨーカーを魅了しました。
ブラックライトで輝く作品: 蛍光インクを使用した作品は、ブラックライトを当てると光り輝き、幻想的な世界を体験できます。生命のシンボルや妊婦、ダンスの動きなどが描かれており、母親たちの強さや生命の力強さを表現しています。
圧倒的なスケールの大作: 幅6メートルを超える「スウィート・サタデー・ナイト」のための舞台セットは、その迫力あるスケールで来場者を圧倒します。黒い線で描かれたダンサーの姿は、まるで踊っているかのように力強く、生命感に満ち溢れています。
ヘリングの集大成: 最後の個展のために制作された「無題」は、ヘリングの芸術の集大成と言える作品です。アンディ・ウォーホルやフランク・ステラなどの影響を感じさせる作品であり、彼の芸術の深淵さを垣間見ることができます。
展覧会概要
イベント名: キース・ヘリング展 アートをストリートへ
開催期間: 2024年9月28日(土)~11月16日(土)
開館時間: 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
会場: 松坂屋美術館(松坂屋名古屋店 南館7階)
主催: 松坂屋美術館、メ~テレ
特別協力: 中村キース・ヘリング美術館
協力: ぴあ
企画: 朝日新聞社、東映
名古屋展HP: https://www.nagoyatv.com/program_sp/keith-haring.html
展覧会公式HP: https://kh2023-25.exhibit.jp/
チケット発売日: 7月27日(土) 10:00より各プレイガイドで前売券発売
入館料:
一般・大学生:1,800円(当日)/ 1,600円(前売)
中高生:1,200円(当日)/ 1,000円(前売)
小学生:500円(当日)/ 300円(前売)
平日ペアチケット(前売のみ):3,000円
未就学児以下:無料
障がい者手帳をお持ちの方とその介添えの方1名様まで無料
学生料金で入場の際には学生証提示
松坂屋の各種ご優待に関しては、松坂屋美術館HPでご確認ください。
キース・ヘリング展は、社会へのメッセージと未来への希望を感じられる、まさに時代を超越したアートの力強さを体感できる展覧会でした。
地下鉄アートの原点である「サブウェイ・ドローイング」シリーズは、ヘリングがいかに日常にアートを取り入れ、人々にメッセージを伝えようとしたのかがよく分かります。
ブラックライトで浮かび上がる作品は、まさに幻想的で、生命の力強さを感じさせてくれました。ヘリングの線が持つ力強さと美しさ、そして、色彩の鮮やかさに魅了されました。
そして、圧巻だったのは「スウィート・サタデー・ナイト」のための舞台セットです。6メートルを超える巨大な作品は、そのスケール感とダイナミックな表現で、会場全体を包み込みました。ヘリングの表現力は、本当に素晴らしい。
最後の個展のために制作された「無題」は、これまでの作品とは異なる、緻密な構成と深みを感じられる作品でした。ヘリングが芸術を追求し続けた姿勢、そして、社会や歴史への関心を強く感じました。
この展覧会を通して、キース・ヘリングというアーティストの多面的な魅力に触れることができ、彼の作品に対する理解が深まりました。彼の芸術が、今もなお多くの人々にインスピレーションを与え続けている理由が良く分かりました。
ぜひ、この機会にキース・ヘリング展を訪れて、彼の芸術の世界に浸ってみてください。きっと、忘れられない感動が待っています。