2024年09月26日更新
100%ORANGE 及川賢治 おはよう

100%ORANGE及川賢治、新作絵本『おはよう』発売!不思議なベッドタイムストーリー

人気イラストレーターユニット100%ORANGEの及川賢治さんが手がけた新作絵本『おはよう』が発売。寝つきが悪い子どもにもオススメの、不思議なベッドタイムストーリーが展開。独特の世界観とユーモラスなイラストに注目です。

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100%ORANGE及川賢治、新作絵本『おはよう』発売!不思議なベッドタイムストーリー

人気イラストレーターユニット100%ORANGEの及川賢治さんが手がけた新作絵本『おはよう』が、9月26日に発売されました。本書は、及川さんが日課の散歩中に思いついたアイデアを元に制作された、ユニークなベッドタイムストーリーです。

絵本編集者・土井章史さんの帯文には「さんかくと しかくと まる が そろうと  すごいことが なんとなく おこっているのです!」とあり、その言葉通り、不思議な出来事が次々と展開します。

物語は、おとうさんが寝静まった夜から始まります。「ぼく」は眠れない夜、身体を色々な向きに変えながら、眠りにつくことを試みます。そんな「ぼく」の前に現れるのは、奇妙で魅力的な幾何学模様の生き物たち。その正体は、絵本を読んでのお楽しみ。

及川さんは、『よしおくんが ぎゅうにゅうを こぼしてしまった おはなし』(第13回日本絵本賞大賞受賞)など、数々の絵本を世に送り出してきた実力派作家です。今回の作品も、及川さんらしいユーモラスなイラストと、読者に親しみを感じさせる独特の語り口が魅力。一度読んだら忘れられない、不思議な体験を「ぼく」と一緒に味わうことができます。

本書は、昨年話題となった絵本雑誌「さがるまーた」の付録として先行掲載された作品を、単行本として改めて刊行されたもの。装丁も新たに、より多くの子どもたちに届けられることでしょう。

絵本には、及川さんと土井さんによる制作秘話も収録。創作の過程や、絵本の魅力について深く知ることができる貴重な対談記事も必見です。

眠れない夜に、また、寝る前の読み聞かせに最適な一冊。子どもたちの想像力を刺激し、豊かな眠りを誘う『おはよう』。ぜひ、手に取って、不思議な世界に浸ってみてください。

【及川賢治さんプロフィール】
1975年千葉県生まれ。1990年代半ばから竹内繭子さんと共にイラストレーターユニット100%ORANGEとして活動。イラスト、絵本、漫画など幅広く活躍。『よしおくんが ぎゅうにゅうを こぼしてしまった おはなし』で第13回日本絵本賞大賞を受賞。代表作に『まるさんかくぞう』『ねこのセーター』『エルメスのえほん おさんぽステッチ』など多数。

【書籍情報】
タイトル:『おはよう』
著者:及川賢治
発売日:2024年9月26日
価格:1650円(税込)
発行:講談社
及川賢治さんの新作絵本『おはよう』を読みましたが、想像を超える面白さでした。一見シンプルで、子供向けの絵本のように見えますが、その奥にあるユーモアと深みは大人も十分に楽しめる内容です。

まず、絵のタッチが素晴らしいです。100%ORANGEらしい、独特の色彩と、幾何学模様を巧みに使った表現は、見ているだけで心が軽くなります。眠れない「ぼく」の気持ちと、不思議な生き物たちの登場シーンは、絶妙なバランスで描かれており、子供だけでなく、大人も共感できる部分が多いでしょう。

ストーリーも、非常にユニークです。眠れない夜に起こる出来事という設定自体が、既に読者の好奇心を掻き立てます。現実離れした展開でありながら、どこかで「こういうこと、あるある」と思えるような共感ポイントも散りばめられています。これは、及川さんの日常の観察眼と、想像力の豊かさの賜物でしょう。

また、帯に書かれている「なんとなくすごいことがおこっている」という言葉が、この絵本の魅力を的確に表現していると感じました。説明できない不思議な出来事が起こる中で、読者は「ぼく」と一緒に、その世界に没入していきます。

「さがるまーた」の付録として先行掲載された作品とのことですが、単行本として改めて読むことで、より深く、作品の世界観を味わうことができたように思います。特に、及川さんと土井さんによる制作秘話対談は、作品への理解を深める上で大変役に立ちました。

全体を通して、この絵本は、寝る前の読み聞かせに最適です。子供たちは、不思議な生き物たちと「ぼく」の冒険に夢中になることでしょう。大人にとっても、日々の喧騒を忘れ、リラックスできる時間になるはずです。

この絵本は、単なる子供向け絵本にとどまらず、大人も楽しめる、奥深い作品でした。及川賢治さんの才能と、絵本という表現方法の素晴らしさを改めて実感させられる一冊でした。ぜひ、多くの人に読んでほしい、そんな感動を与えてくれる絵本です。

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まとめ作者