「服地事典」は、株式会社日本文芸社から2024年6月17日に発売された、ソーイング愛好家必見の1冊です。本書は、パターンに合う服地選びのロジックを、パタンナーの視点から解説することで、理想のシルエットを実現するための知識を深めます。
「見本のようなシルエットにならない」「思ったよりボリュームがでて太く見える」「なんかギャザーがバキバキ」といった悩みは、パターンに服地が合っていないのかもしれません。本書では、作りたいパターン別におすすめの服地と、服地の素材や特徴を解説することで、これらの悩みを解決する糸口を与えてくれます。
本書の第2章では、元アパレルメーカー勤務のパタンナーが、パターンにぴったりの服地を選ぶためのコツを伝授します。コットンやリネンだけでなく、ウールや合成繊維など、様々な素材の特徴や扱い方を理解することで、より洗練された洋服作りが可能になります。
また、第3章では、衣服材料学の視点から、ローン、ブロード、タイプライター、ジョーゼット、サキソニー、ツイードなど、一般的な服地の素材や特徴を解説しています。素材の特徴を理解することで、洋服の着心地や扱いやすさも変わってきます。
さらに、本書には、1つのパターンを2種類の服地で仕立てたサンプル作品が掲載されており、服地の違いによる仕上がりの変化が一目でわかります。布のハリ感や落ち感、ギャザーの出かたなど、実物作品を通して、服地がシルエットに与える影響を理解することができます。
「服地事典」は、服地選びに迷うソーイング愛好家だけでなく、服飾・被服学を学ぶ学生さんにもおすすめの一冊です。理想のシルエットを実現するための服地選びの知識を深め、自分だけのオリジナル作品作りに挑戦してみましょう。
「服地事典」を読んで、服地選びの奥深さを改めて感じました。今までなんとなく素材を選んでいた私にとって、本書はまさに目から鱗でした。パターンに合わせた服地選びの重要性、素材の特徴、そして扱い方まで、丁寧に解説されており、これからは自信を持って服地を選べるようになりました。
特に印象的だったのは、サンプル作品を通して、服地の違いがシルエットに与える影響を視覚的に理解できたことです。同じパターンでも、使用する服地によって、仕上がりが大きく変わることを実感しました。
本書には、自分だけの生地見本帳が作れる「服地見本帳フォーマット」も付いており、これはとても便利だと思います。お気に入りの生地を記録しておけば、次回の買い物にも役立ちますし、生地管理も効率的にできます。
「服地事典」は、ソーイングを始める初心者の方から、経験豊富な方まで、幅広い層におすすめできる一冊です。服地選びに悩んでいる方は、ぜひ本書を参考にしてみてください。