近年、子どもを褒めて育てる「ほめる育児」がブームとなっていますが、本当に効果的なのか疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
株式会社高橋書店から発売された『子どものやる気を引き出す「ほめる」よりすごい方法39』(著者:沼田晶弘)は、そんな疑問に答える一冊です。著者は、斬新な授業で話題の「ぬまっち」こと沼田晶弘先生。本書では、子どもが自ら学び、成長する力を育むための39のメソッドを、マンガと図解を用いてわかりやすく解説しています。
「ほめる」ことだけが万能ではなく、むしろ子どもの自己肯定感を損なう可能性もあると説く本書は、従来の「ほめて伸ばす」育児とは一線を画す内容です。無理に褒めるのではなく、子どもの才能や能力を最大限に引き出す、具体的な方法が紹介されています。
例えば、「失敗を恐れない」「挑戦を続ける」「自分の意見を持つ」といった、これからの社会で求められる力を育むためのヒントが満載です。
本書は、3つの章で構成されています。
1章では、「ただほめるよりもっといい子育て」について解説。無理に褒めることの弊害や、根拠のない励ましの危険性などを具体的に説明しています。
2章では、「子どものやる気の引き出し方」について解説。反抗期を成長の証と捉え、子どものやる気を引き出す声かけや具体的な方法を紹介しています。
3章では、「親が笑顔になる方法」について解説。親が毎日を楽しむためのヒントや、子どもへの期待値の調整、子どもとの距離感の取り方などを伝授します。
本書は、子育てに悩んでいる親はもちろん、子どもに関わる全ての人にとって参考になる内容です。ぜひ手に取って読んでみてください。
本書を読んだ感想は、従来の「ほめる」育児に疑問を感じていた私にとって、まさに目から鱗の内容だったということです。
「ほめる」ことは確かに子どものやる気を引き出す効果がありますが、一方で、子どもが本来持っている能力や個性を潰してしまう可能性もあると知りました。
本書では、具体的な事例を挙げながら、子どものやる気を引き出すための様々な方法を紹介しています。
例えば、子どもの失敗を「反省」ではなく「学び」と捉えることや、子どもの「頑張り」を具体的に褒めることなどが挙げられています。
これらの方法を実践することで、子どもは失敗を恐れずに挑戦するようになり、自発的に学ぶことができるようになるでしょう。
本書は、ただ単に「ほめる」のではなく、子どもが本当に成長できるための具体的な方法を教えてくれる、まさに子育てのバイブルと言えるでしょう。
子育てに悩んでいる方はもちろん、子どもの成長を応援したいと考えている方にも、ぜひおすすめしたい一冊です。