アジア人女性が選ぶ日本コスメは?『COSMERIA of the Year 2019』年間大賞発表
アジア人女性15万人が日本の化粧品の口コミ情報交換を行うASEAN向け化粧品口コミプラットフォーム「COSMERIA」は日本製化粧品を対象とした『COSMERIA of the Year』を毎年開催しています。
2019年の年間大賞が2020年1月9日、原宿東郷記念館にて発表されました。
アジア人女性15万人が日本の化粧品の口コミ情報交換を行うASEAN向け化粧品口コミプラットフォーム「COSMERIA」。
ここでは日本製化粧品を対象としたファン投票、口コミ評点、口コミの数、口コミの質、SNSでのシェアや反応をもとに、総合的に選定した『COSMERIA of the Year』を毎年開催しています。
2019年の年間大賞が2020年1月9日、原宿東郷記念館にて発表されました。
COSMERIA of the Year 2019年間大賞は?
アジエンス濃密ヘアマスク(花王株式会社)が受賞!
2019年の年間大賞を受賞したのは、ヘアマスク。
補修・保湿・柔軟が一度にできるヘアケア用品は、特に台湾・香港のモニターに評価されました。評価の高さやファン投票はもちろんの事、綺麗になった髪を自撮りしてCOSMERIA上に投稿してくれる人の多さから、初めてページで商品を見た方にも商品の魅力が伝わったのも決め手になったのだとか。
『COSMERIA of the Year』はその年の1月から12月まで年間を通して集計。
「ヘアケア」「マスク・パック」「クレンジング・洗顔」「スペシャルケア」「オールインワン化粧水」「美白・UVケア」「スキンケアグッズ」「美容液・クリーム」などの部門ごとに分けられています。
※部門はその年によって変更になります。
海外ゲストによるパネルディスカッションも実施アジア、そして世界の化粧品マーケットの今を語る
日本コスメを取り扱う台湾のECモールを立ち上げ、日本コスメメーカーと台湾市場をつなげるプラットフォームSERMA(https://serma.jp)を運営するJames,廖 昱凱氏(朵朵洋行有限公司 代表取締役)、フィリピン出身でプロのCosplayersとしてサブカルチャー分野でも活躍するインフルエンサーMihoさん(https://www.instagram.com/Mingmihoo/)、アジアにルーツを持ちながらカナダで生まれ育ち早稲田大学と関西学院大学での留学経験を持つマイクロインフルエンサーBettinaさん(https://www.instagram.com/bettinastaana/)の3名と、COSMERIA運営会社・株式会社プラネティア代表取締役・鎌形 諭氏が登壇。アジアを中心としたASEANの女性たちに今人気のコスメアイテムや日本コスメ情報の仕入れ方などの意見交換を行いました。
働く女性が多い台湾ではオールインワン化粧水など時短コスメが人気
日本コスメの台湾進出をサポートしている廖氏は今、台湾で人気のあるコスメの傾向を解説。
美白、アンチエイジングアイテムの人気は高いが、働く女性が多い台湾では、時間のない朝のケアで便利なオールインワン化粧水などの商品が特に人気だそう。
また、若い世代にはアイドルやドラマなどK-POPの人気と合間って、日本コスメより安い韓国コスメの人気が高く、一方で40代以上の女性には高品質なイメージのある日本コスメの人気が根強いそうです。
フィリピンなど東南アジアでは美白とアンチエイジングケアが人気
人気インフルエンサーとして、化粧品マーケティングの観点からも日本コスメをよく知るMihoさん。日差しが強い熱帯地域である自国のフィリピンでは、UVケアが欠かせず、日本・韓国の美白ケアコスメの人気が高いそうです。また、最近ではフィリピンのセレブたちがYouTuberとして多くのコスメを試す動画を配信しており、女の子たちにとってコスメ選びで重要な情報となっているとコメント。
海外の若い女の子たちにとってYouTubeはコスメ情報収集に欠かせない
SNSを通じてマイクロインフルエンサーとして世界と日本をつなぐカナダ出身のBettinaさん。カナダでは日本コスメは高級品というイメージが強く、現在は韓国コスメが人気をリードしており、フランスのコスメも人気を伸ばしてきているそうです。Mihoさんと同じく、YouTuberたちのコスメレビュー動画はコスメ選びで重要な情報源だとコメント。メーカー側のプロモーションを介していないユーザーたちの使用感を見ることができるYouTubeは今や若い女性に不可欠なツールと言えるでしょう。
今後のアジア化粧品マーケットで注目すべき国は?
COSMERIA運営サイドは、2019年年間大賞を通じて、アジア女性のニーズは「なんでもカバーできる商品」から「ポイント特化型商品」へ、1つ尖った特徴のある商品の評価が高くなってきていると総評。
ユーザー同士の口コミ情報交換で自分に合ったコスメを発見してもらう「Review and Discover」をコンセプトとしたCOSMERIAですが、「化粧品は口コミで広がるものであり、まずは発見してもらう必要がある」と、COSMERIAを運営する株式会社プラネティアの鎌形氏は言います。
さらに鎌形氏は、「若い女性の社会進出が顕著なベトナムは、今後注目したいアジアマーケットであり、日本コスメのベトナム進出をサポートしていきたい」と今後の展望を述べました。
女性の海外進出率がアジアでナンバーワンのベトナム。YouTubeやインスタグラムなどのSNSでのコスメ情報収集に余念がないベトナムの女性たちに、日本コスメをもっと発見してもらえるかがカギとなるでしょう。
各部門の2019年受賞アイテムは?
授賞式会場には2016年から2018年までの歴代受賞商品も展示