2023年06月02日更新
切手 美術 絵画

郵便局『美術の世界シリーズ第1集』は「青の世界」!モネや酒井抱一などの絵画の切手が素敵!3/19発売

日本郵便は、魅力ある名作絵画などの美術品を題材として特殊切手「美術の世界シリーズ」を発行します。第 1 集は「青の世界」がテーマで、日本や世界の名作絵画がデザインされた素敵な切手になっています。 2020年3月19日(木)より発売スタートします。

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日本郵便は、魅力ある名作絵画などの美術品を題材として特殊切手「美術の世界シリーズ」を発行します。第 1 集は「青の世界」がテーマで、日本や世界の名作絵画がデザインされた素敵な切手になっています。

2020年3月19日(木)より発売スタートします。
美術の世界シリーズの第一弾は、「青の世界」です。洋の東西を問わず、美術のなかで青は高貴な
色とされ、青色の顔料として用いられたラピスラズリは、高価な素材でした。近代のヨーロッパで青
色の絵の具が化学的に調合できるようになると、世界中に広がりをみせ、葛飾北斎の浮世絵など庶民
向けの絵画にも用いられるようになりました。空や水景だけでなく、遠望した山岳など青のイメージ
は風景の中に欠かせないものといえます。

今回は 19~20 世紀の、日本絵画と工芸、ヨーロッパ絵画の中から、青が特徴的な作例を選びまし
た。同じ青でも、濃淡の変化や他の色彩との対比によって、まったく異なる表情を漂わせます。季節
や時間によって変化する水面や空気の表情を、東西の芸術家たちはそれぞれの感覚でとらえ、表現し
ています。
引用元:www.post.japanpost.jp(引用元へはこちらから)

≪商品ラインナップ≫

63 円郵便切手(シール式) 価格:630 円

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(1)「染付兎水葵図大皿」(伊万里焼)東京国立博物館蔵(Image: TNM Image Archives)
伊万里焼
い ま り や き
は、現在の佐賀県で江戸時代の初めから生産された磁器
じ き
です。酸化コバルトの絵の具で
白地の磁器に絵を描き焼成する技法は、染付
そめつけ
と呼ばれます。本作は江戸時代後期のもので、やや淡い
青色を地とし、ここに白色で流水と水
みず

あおい
、二羽のウサギを配しています。渦を巻くようにデザイン
された流水、可憐
かれん
な水葵、擬人化されたようなウサギの表情が見どころです。
(2)「四季花鳥図巻」酒井抱一 東京国立博物館蔵(Image: TNM Image Archives)
酒井抱一
さかいほういつ
(1761~1829)は姫路藩主の子として江戸に生まれ、各種の絵を学んだ後、尾形
おがた
光琳
こうりん

作風に傾倒しました。光琳風のデザイン性あふれる構図、明快な彩色に特徴があり、彼とその後継者
を江戸琳派
え ど り ん ぱ
と呼びます。本図に描かれた燕子花
かきつばた
の花の形や鮮やかな青色は、光琳の代表作「燕子花図
かきつばたず
屏風
びょうぶ
」(根津美術館蔵)の描写を下敷きとしています。
(3)「冨嶽三十六景 甲州石班沢」葛飾北斎 すみだ北斎美術館蔵
(画像提供:すみだ北斎美術館/DNPartcom)
葛飾
かつしか
北斎
ほくさい
(1760~1849)は、約 70 年の画業の中で、日本絵画のさまざまな流派や西洋画法を取り
入れ、多彩な画風を生み出しました。作品では『北斎
ほくさい
漫画
まんが
』と呼ばれる絵手本など、多くの画業を展
開しました。「冨


がく
三十六景
さんじゅうろっけい
」は、1831(天保 2)年頃に出版された代表作で、全 46 図からなりま
す。
「甲州石班沢
こうしゅうかじかざわ
」は漁の様子を描いたものとされます。青色の濃淡によって川岸の奇岩と複雑な波頭、
平行に描かれた遠景の水流、霞んだ富士山の稜線を表現し、張り詰めた空気をとらえています。
(4)「待月」上村松園 足立美術館蔵
上村
うえむら
松 園
しょうえん
(1875~1949)は近代を代表する女性日本画家です。凛とした優美な女性を多く描き
ました。本作は、晩年の 1944(昭和 19)年に描かれたもので、紗
しゃ
の青い着物と、絞りの帯が美しく
調和しています。シンプルな構図で、空を見上げる女性の視線や広々とした空間が豊かな情趣を漂わ
せています。
(5)「紫陽花図花瓶」(七宝)並河靖之 清水三年坂美術館蔵
並河靖之
なみかわやすゆき
(1845~1927)は近代に活躍した七宝
しっぽう
の大家です。存命中は、帝室
ていしつ
技芸員
ぎげいいん
に任命され、皇
室関係の制作も行いました。並外れた精密なテクニックによって、近年、再評価されています。透明
感のある黒を背景に、ごく淡い青の紫陽花
あじさい
を浮かび上がらせることで、遠近感と立体感を見事に表現
しています。
(6)「湖畔」黒田清輝 東京国立博物館蔵(画像提供:東京文化財研究所)
黒田
くろだ
清輝
せいき
(1866~1924)は 1884(明治 17)年に渡仏、現地の画家ラファエル・コランに師事し、
外光をとりこんだ清爽な画風を身に着けて帰国しました。東京美術学校の西洋画科教授として後進の
指導にもあたり、文化財行政にも携わりました。「湖畔
こはん
」は 1897(明治 30)年、箱根の芦ノ湖に避暑
に訪れた黒田が、照子夫人をモデルに描いたものです。着物、湖水、遠山はいずれも淡い青で描かれ、
夏の涼やかな風が伝わってくるようです。
(7)「雲中富士」横山大観 東京国立博物館蔵(Image: TNM Image Archives)
横山
よこやま
大観
たいかん
(1868~1958)は、東京美術学校(現在の東京芸術大学)の一期生として岡倉
おかくら
天心
てんしん
や橋本雅邦
はしもとがほう
の指導を受け、近代日本画の第一線で多様な画風を展開しました。1913(大正 2)年頃に描かれた
本図は、金地に白雲と濃い青の富士山のみを単純化して描いており、琳派
りんぱ
のデザイン性を強く意識
した作例です。頂部の残雪が、青い稜線を際立たせています。
(8)「ペガサス、岩上の馬」オディロン・ルドン ひろしま美術館蔵
オディロン・ルドン(1840~1916)は、フランスで活躍した画家です。同時代に流行した印象派の
鮮明な色彩には批判的で、はじめはモノクロームや重い彩色を試みましたが、晩年には幻想的な彩色
へと変化しました。「ペガサス、岩上の馬」は、1907~10 年頃に描かれたパステル画で、エメラルド
グリーンと青色の空を背景に、白色のペガサスが輝くようにたたずんでおり、神話的な美しさに
あふれています。
(9)「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」マリー・ローランサン ポーラ美術館蔵
(画像提供:ポーラ美術館 / DNPartcom)
マリー・ローランサン(1883(1885 年の説もあり)~1956)は、フランス・パリで活躍した女性
画家です。甘美な人物描写、パステルカラーの幻想的な彩色に特徴があります。本作は 1933 年、
女優ヴァランティーヌ・テシエをモデルに描いたもので、紫に近い青色の衣を身にまとい、舞台で
演技するかのようなポーズをとっています。透けた衣から見える白い肌が、画面全体に軽快な印象を
与えています。
(10)「睡蓮」クロード・モネ アサヒビール大山崎山荘美術館蔵
クロード・モネ(1840~1926)はフランスの印象派を代表する画家です。晩年、パリ郊外のジヴェ
ルニーのアトリエ兼自宅に日本風の庭園を設け、池に浮かべた睡蓮
すいれん
を観察して連作を描きました。
本作は、日本国内にある「睡蓮」としては屈指の大作で、緑がかった池に、青紫色の睡蓮の葉が溶け
込むように描かれ、赤やピンクの花がアクセントとなっています。
引用元:www.post.japanpost.jp(引用元へはこちらから)

84 円郵便切手(シール式) 価格:840 円

(4)「アレ夕立に」竹内栖鳳 髙島屋史料館蔵
竹内栖
たけうちせい

ほう
(1864~1942)は京都で生まれ、江戸中期からこの地で流行した円山
まるやま
四条派
しじょうは
の流れをくん
でいます。綿密な写生をベースに、西洋画の空気感を取り入れた画風で日本画に新風を吹き込み
ました。1909(明治 42)年に制作された本作は、青い着物と扇面の赤・金の対比が効果的です。
(8)「グラン・ブーケ(大きな花束)」オディロン・ルドン 三菱一号館美術館蔵
オディロン・ルドン(1840~1916)が 1901 年に描いた本作は、フランスの貴族が城館の食堂の
装飾として注文した連作のうちの一点です。パステルによって描かれた柔らかな色彩の花々が、深い
青色の花瓶からあふれ出るように描かれています。青の花瓶は画面の中央にあって安定感を与えると
ともに、暖色の花々を引き立てる役割を果たしています。
(10)「睡蓮」クロード・モネ 国立西洋美術館蔵 松方コレクション(Photo: NMWA/ DNPartcom)
クロード・モネ(1840~1926)による「睡蓮」の連作のひとつで、国立西洋美術館にある松方
コレクションの代表作です。本作は 1916 年に描かれたもので、池の水面が空の青色を映し出し、
ここに豊かな色彩で表現された睡蓮の葉と花が浮かんでいます。季節や時間の移ろいの中で表情を
変えていく、水と空気の微妙な色合いを、モネはキャンバスに描き留めようとしました。
引用元:www.post.japanpost.jp(引用元へはこちらから)

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